1995年1月17日(火)5時46分、阪神・淡路大震災が発生し、数多くの大切なものを奪いました。
あの震災から今年で30年を迎えます。
消息不明の仲間を探して歩いた焼野原と化した住宅街、倒壊したオフィスビル、家具が転倒して足の踏み場もない変わり果てたオフィスは、今でも鮮明に記憶に残っております。
弊社はお客様の一日も早い事業活動再開を願い、余震が続くなか命懸けで倒壊したビルに入り、必要な物を取り出し、仮設事務所立ち上げのため不眠不休で活動してまいりました。
当時はまだ携帯電話も普及しておらず、惨状を伝える写真もほとんど無いため、当時の経験を後世に伝える難しさを感じてまいりました。しかし、「たとえ何が壊れ失おうが、全社員が無事であれば、また一から同じものを作り上げることができる。社員の命を守れるオフィスを一緒に考えてほしい」というあるお客様の「願い」は、確実に後世に伝え続けなければならないこととして、弊社の地震対策の原点となっております。
当時、震災現場を目の当たりにしながら、命を守るためには何が必要か、どうすれば良いのかを考え実施してきた経験を活かして、これからもより安心安全な空間づくりを目指して、日々努力していくことが弊社の使命であると考えております。
代表取締役社長 伊藤 怜
当時の本社の様子