最近はオフィスに人が戻り始め、活気あふれるオフィスが増えている一方で働き方改革、コミュニケーションの変化に伴い、フリーアドレスの導入、WEB会議の増加などにより、新たな課題が浮上してきました。
その一つがうるさい、騒がしいといった音の問題です。
オフィスで仕事をしていると、周囲の会話や電話の音、機器の動作音など、いろいろな音が溢れています。
集中したいのに、うるさくてなかなか集中できない、自席でのWEB会議が周囲の人に迷惑をかけていないか?…そんな経験はないでしょうか?
音に関する悩みを持っているオフィスワーカーは少なくありません。
例えば
「周りの人の会話や電話の音が気になって、仕事に集中できない」
「Web会議中に周囲の雑音が入り込み、相手の声が聞き取りづらい」
「会議室の会話が外に漏れていないか、いつも気になる」
オフィスにおける音問題は、今や多くの企業にとって深刻な課題となっています。
本TIPSでは、オフィスでよく起こる音の問題とその影響、そして効果的な解決策やレイアウトプランについて解説します。現在、オフィスの音問題でお困りの方、また、快適な環境づくりを目指しているファシリティのご担当の皆さま、ぜひ最後までご覧ください!
企業にとってオフィスの音の問題がもたらすリスクとは?
よく寄せられるオフィスの音に関する相談は、大きく分けて3種類。「音漏れ」「騒音」「反響」です。 それぞれの問題点と、企業にもたらすリスクについてみていきます。
音漏れによる問題点
「会議室での声が外まで丸聞こえで、情報漏洩が心配」
会議室や打ち合わせスペースでの会話が外に漏れてしまう、という問題です。顧客情報や人事評価など、機密性の高い情報の漏洩が、企業の信頼性を傷つけることもあります。
また、音漏れが原因でWeb会議中の会話が周囲に聞こえてしまう場合、こちら側の情報漏洩だけでなく、相手側のプライバシーを侵害することにもなりかねません。
騒音による問題点
「オフィスでの会話や電話の音が気になり、仕事に集中できない」
「Web会議中に周囲の雑音で相手の声が聞き取りづらい」
オフィスの騒音により、多くの人が悩んでいる問題が「集中力の低下」です。
周りの音がうるさいと感じると、仕事への集中力が維持できず、作業効率が悪くなってしまいます。締め切りが迫っているとき、複雑な作業に取り組んでいるときなどは、特にこの影響を受けやすくないでしょうか?
そして、この騒音は仕事中の「会話」にも影響を与えます。 電話やWeb会議での大切な商談や、社内での打ち合わせ時に、周りの雑音の影響で相手の話が正確に聞き取りづらくなることがありませんか。このような騒音による聞きづらさは、コミュニケーションの質を低下させるだけでなく、「聞き間違いからのミス」や「情報伝達の漏れ」にもつながるため、早急な対策が必要です。
参考:総務省情報通信国際戦略局 (2019) ICTによるイノベーションと新たなエコシステムの構築に関する調査研究
反響による問題
「会議室で声が反響して、聞き取りづらい」
会議室や広い空間で音が反射し、聞き取りづらくなる現象を「反響」と言います。
騒音による聴取妨害と同様に、音がクリアに聞こえないことでコミュニケーションの質が低下し、「会議の効率が落ちる」「内容の聞き返しが増える」など、業務にも支障をきたします。 このように、オフィスの「騒音」「音漏れ」「反響」などの問題は、オフィスで働くひとのパフォーマンス低下やコミュニケーション障害、情報漏洩、プライバシー侵害など、さまざまな企業にとって大きな課題となっているのです。
オフィスの防音対策・音問題を解決する方法
では、オフィスの「騒音」「音漏れ」「反響」といった問題を解決するために、具体的に何をすればよいのか、ここからは、オフィスの音問題解決に効果的な対策を、3つのステップで解説します。
1. 音漏れを防ぐ
「音が発生する場所からの音漏れをできるだけ防ぐ」という対策です。
例えば、会議室や打ち合わせスペースからの音漏れを防ぐには、遮音性の高いパーテーションやドアを設置すると効果的です。 他の社員が会議中であることを把握しやすくし、不要な入室やドアの開閉による音漏れを防ぐ対策として「会議室の予約システムを活用する」「利用状況を表示する」ことも合わせて行うことで、をさらに音漏れを防ぐことができます。
2. 音をマスキングする
「サウンドマスキング」という方法も、オフィスの音対策として効果があります。
サウンドマスキングとは、特殊な音を発生させることで会話の内容を聞こえにくくする技術です。オフィスに快適な環境音を流しておくことで、周囲の会話が気にならなくなり、集中力向上やプライバシー保護に効果を発揮します。オフィスや会議室など、様々な場所に導入できます。
3. 吸音アイテムを使う
上記の「1. 音漏れ対策」に加え、オフィス用の吸音アイテムを導入すると、さらに効果が期待できます。 例えば、会議室や電話ブースに「吸音パネル」や「吸音カーテン」を設置すれば、音漏れや反響を軽減することができます。このようなアイテムなら大がかりな工事をしなくても手軽に設置でき、デザイン性も高く、オフィスの雰囲気を損なうことなく快適な空間を作り出すことができます。
快適な音環境を実現するオフィスレイアウトとは
オフィスの音問題の解決には、オフィスのレイアウトも重要な役割を果たします。 音の影響を最小限に抑えるためのレイアウトアイデアや、さらにオフィスの音環境を快適にする方法を解説します。
「音の強弱」によるりエリアを分ける
オフィス空間を、1人で集中作業を行う「静か」なエリアと、複数人でコミュニケーションを行う「にぎやか」なエリアとに分離することで、騒音の影響を軽減できます。
例えば、コミュニケーションエリアには打ち合わせスペースやWeb会議スペースなど、会話が発生しやすい場所をまとめることで、騒音が集中作業エリアに影響するのを防ぎます。
さらに快適な音環境を作るために
集中作業エリアとコミュニケーションエリアを分離する際は、適切なツールを活用することでより効果を発揮します。
例えば、Web会議に特化したテーブルやWeb会議ブースを置けば、オープンスペースのコミュニケーションエリアに設置しても、周囲への音漏れを気にせず、快適なWeb会議環境を実現することができます。
伊藤喜商事のライブオフィスでは、この他にも音問題解決のための様々な製品やソリューションを展示しています。近年増えている小規模オフィスやオープンスペースにおける音環境の快適性向上のためのご提案や導入事例も多数ございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ライブオフィス見学ツアーも随時開催しておりますので、是非をご予約ください。
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